少し面白いことはいい気分転換になる。
でも
「本当に面白いことの最中にいるときは、それに気がつかない」のだと。
喜びや悲しみや達成感や満足や反省や後悔や感動や疲れや、
とにかく毎日、全部が波のように襲ってきて、泳ぐのだけで必死。
でも浮上して息をつぐたびに「ああ、生きてる!!」
変な言い方だけど、これがなければ生きていけない。
そして周囲の人たちが支えてくれるから、1人で泳げる。
どうもありがとう。
誰が言い出したのか、会社で「子供の頃の悲しい動物の思い出」が話題になった。
そしたらA君が悲しげな顔で「俺の隣のうちの猫が樹海に捨てられた」という。
彼の実家は北海道だ。
皆「絶対に樹海はない」と思ったが、
A君は「いや、隣の家の人は正直者だった」と言い張る。
正直者は猫を捨てない気がしたが、それはさておき、
今度はB君が「それ、子孫がいるかもしれないぞ」と言い出した。
彼の家の猫は、自分の家の裏山に捨てられたというよりも勝手に逃げたのだ。
「最初は探したけど、子供だったし危ないって言われて泣く泣く諦めた。
そしたら10年ぐらいたってひょんなことで山入ったら、いたんだよ!子猫が!」
「ええ~それ違うんじゃない」など疑惑の視線に、B君は、
「いや、見間違いはない!あの変なキジトラはアイツしかいない!」と言い張る。
ここでA君「でもさ…お前の家の山だろ、それ?樹海は無理じゃないか」
B君「いや、俺んちはハゲ山だった。なーんもない。樹海の方がきっと生き延びれる」
A君「本当か?」
B君「本当だとも!」
2人は意気投合。そしていつしか「樹海に捨てられた猫の子孫を捜しに行く」ことになった。
さあ、こうなると周囲が黙っていない。
「俺も」「私も」と言い出し、なぜか私も行くことになり、
んでもって集まった人数がこの時点で12人。
全社員が休む日が年間1日もないのに、なんという都合のつけっぷりだ。
しかも「俺も休みがあったら行きたい」「ええー全員でやすめないじゃん!第2弾やってよ」
となり、
「こんな人数で樹海いけないよな」ということで、
いつの間にか「伊豆温泉ツアー」ということにかわっていた。
状況だけ見れば合コンにも見えるが、参加者はそれぞれ、配偶者、カレカノとパートナー持ち。
さらに「やたら増えるので家族抜き、単独参加にすること!」「おお--!」
一番大声で叫んでいたのは、A君とB君。
…猫の子孫はいいの?
が来た。
私自身は未だテレビドラマを続けてみたことがないのでファンでもなんでもないが、
仕事上多少の影響があるので、社内で話題になる。
男性陣は絶対ヨン様とは言わない。
「ぺが来た」「ぺが来たよ」「ぺが来た」
もういい、うん、わかった、といいたくなる。
でも言っても直らないし、面倒くさいのでほっといたら、
ある人の発音がおかしい。
「ペガキター」
本人は真面目に言っているのだが、
どう聴いても殺虫剤か、アフリカのマラソン選手だ。
本人は皆と同じだと思ってる。
んでもって、いつのまにか「ペガキター」は、ヨン様来日のことではなく、
発音者本人のあだ名になってる。
「ペガキターと朝一緒になった」という話から、あっという間に
「ペガキタランチ」(一緒に飯を食う)
「ペガキタそば」(その人が食べた、もりそば)
「ペガキタ丼」(同カツどん)
など発展形になる。
多分、ペガキタ進行形は、ヨン様とともに去りぬ。
はよ去って欲しい。