今、関東で関西風お好み焼きがブームだ。
自分で焼くんじゃなく、専門のスタッフが
最高の状態に焼き上げてくれる、そうだ。
お好み焼き歴ん十年の私は、別にいーじゃん、おいしければ、と思う。
ちなみに銀座にある有名店につれられた時には、
それなりにおいしかった反面、こんな気張って食べるもんじゃないでしょ、と思った。
子供の頃、私ら家族が一番愛用していたお好み焼きは、
関西風ではなく、広島焼きの貧弱版。もっと具を少なくして、ぺらっぺらなお好み焼き。
でもソースが甘すぎず(広島焼きのあのソースはちょっと苦手)、
とてもおいしいと子供心に感じた。
その店の名は、確かきちんとした名前があったはずだが、みんな
「汚いお好み焼き屋」と呼んでいた。
さて。
今、家の近所には3件のやっすいお好み焼きやがある。
100円(肉もしくはいか)その他200円の「M」という店は絶品。
まあ昔のスーパーの屋台で売ってるものの上品版って感じで、
でっかくてぴかぴかの鉄板で、やや小さめのお好み焼きが次々と焼きあがっていく。
お好み焼きの形は正方形。(ヘラで切る)
ソースをさっと縫って三角に折り、銀紙と白紙をあわせた紙で包む。
たっぷりとだしのきいた柔らかい生地。
出来立てをはふはふと頬張ると、もー幸せ。
安上がりな極楽。
が。
これをマネして200円お好み焼き屋と100円お好み焼き屋がある。
両方ともまずくはないが、うまくもない。
200円のほうは、どうも税金逃れか赤字でOKらしく、
やる気の無さは天下一品。
そして、問題はもうひとつの100円お好み焼き屋だ。
ここはみたらしとか、夏はカキ氷なども売ってるのだが、とにかくすごい。
何がすごいって。
後ろのベニヤ板にはキャベツがごろんごろん。
手前には微塵切りになったキャベツや、粉や、青海苔や、生地と思われる液体や
桜海老らしき物体が飛び散っている。
どこがまな板?
そしてその隣には、トレーに入った小銭…。
そう、そこは
「ものすっごい汚いお好み焼き屋」なのだった。
しかも恐ろしいことに、その商店街の特番(アド街ック天国、みたいな奴)では、
この店がお奨め店として登場していたのだ。
私は見てないが、その店に「坂東英二が来訪」の張り紙があったので知った。
業界内でひとつもいい評判を聞かない坂東氏だが、さすがにあの店を褒めるのは骨が折れただろう…。
なぜこんなことがおきるのか。それは簡単。
商店街にはまあ組合みたいなものがあって、
その組合費を払うかどうかで加入非加入が決まる。
テレビ局は土地勘がない場合、地元のそういった商工会議所や組合に段取りを頼む。
当然加入店から選ぶ。だから変な店が登場するのだ。
もちろん「M」は非加入。
内容にもよるけど、単なる特集モノの店紹介は嘘ばっかり。
しかし。
そこにしかないので、つい、
超汚い店特製「みたらし」(1本50円)を買ってしまう。
惨敗。