私の持つPC(Windows)には「マインスイーパ」というゲームが
インストールされている。
PCに釘付けで、でもとりあえず「待ち」の場合、プレーしたりするのだが、
これをやると思い出すSFがある。
結構前に読んだ本だけど、グレッグ・イーガンの「宇宙消失」。
(以下、この本のネタバレを含みます?)
マインスイーパは爆弾探しゲーム。
マス目をクリックし、出た数字から周囲のどこに爆弾があるかを推理する。
(数字は自分を中心とした3x3のマス目の中に、いくつ爆弾があるかを示す)
単純だけど、やると結構嵌る。
イーガンは所謂「ソフト」「ハード」あるうちのハードSFの書き手。
(えっ!ぬるい!と思われる方にはごめんなさい。私には十分ハードです)
「宇宙消失」は量子力学の「波動関数の収縮」を下敷きにしている。
もちろん量子力学などわからない。私には立花隆氏の著書を理解するのが精一杯。
とにかくこの小説では「拡散」「収縮」という2つの単語が指す内容が、
重要な役割を果たす。
これだけ書くとものすごく難しいのだけど(いや難しいんだけど)この話。
私的にめっちゃくちゃ乱暴にいえば。
「宝くじが当たるか外れるかは、買ったときに決まらない。
当選番号と照らし合わせた瞬間に決まるのだ」という話だと思ってる。
「え?なんで?」といわれたら、もう説明のしようがないのだけど。
もう少し書くと。
こっそり監視から抜け出そうとするとき。
その監視がこちらを見たときに「見つかる」のではない。
自分が「見られた、見つかった」と思った瞬間に見つかるのだ。
その見つかった、と思う瞬間が「収縮」。
したがって見つからないためには常に意識を「拡散」させておかねばならない…。
正面から見つめられても意識しない=拡散できれば、透明人間になれる…。
というのが、物凄く乱暴な私の「宇宙消失」の理解。
量子力学はおぼつかなくても、この概念は私にはすごくなじんだ。
マインスイーパをやっていて、物凄く不思議に思うのは、
最初のワンクリックで被爆することは絶対にない。
確率の問題かと思って何度も試してみたけど、あたらない。
つまりこの爆弾の配置は、普通そうと考えられるマス目が更新されたときではなく、
私が最初のマス目を押した瞬間に決まるのだ。
マス目を押す=見つかったと思う=当選番号を確認する。
それが収縮の瞬間。
未来への分岐。
自分が思うよりずっと「後」に、未来は決まっているのかもしれない。
それは可能性の問題というよりも。
ただ、目に見えるものがすべてではないと、常に思えるかどうか。
別のものが、別の道が見えてくる。
そうなれば楽しいと思う。
怖さも増すだろうけど。きっと。