を見た。
さて、これは前作「ボーン・アイディンティティ」の続編です。
前作を見たときは「ん、米映画らしい少しイージーな落ち、
だけどまずまず楽しめた」って感じでした。
この映画なら割と同時期にやってた(ように思う、でもぜんぜん違うかも)
マイノリティ・リポートのほうが面白かった記憶があります。
(フィリップ・K・ディックだし。スピルバーグのアレンジは上手いな、
と思ったり)
ですがこのスプレマシー、前作より面白いとの評判だそうです。
で、見た結果は…。
面白かったです。
でもなによりも、自分が惹かれるものの発見に驚きました。
主人公・ボーンのラストへの行動は、ボーンが何を求めているのかが
分かる後半から明確なので、カタルシスのような落ちはありません。
だけど。その後に主人公に告げられた一言は衝撃でした。
そのときにわかりました。
「あ、これ、自分探しの映画なんだ」と。
今頃ですか?遅くてごめんなさい。
そして私は強烈に「逆行もの」に惹かれる、と。
あ、ちなみに本当につい最近、二次創作の中に「逆行もの」と
呼ばれるものがあることを知りましたが、
おそらくそれとはぜんぜん違うと思います。意味が。
主人公は現在から過去にどんどんさかのぼる。
もちろん時間軸は変えられない。時間は前へすすむ。
でも意識は過去へ、過去へ。己の出自、そしてここまでの軌跡。
自分は何のために生まれたのか、なぜここにこうして立っているのか。
すべては断続の連続で。
なぜ、なぜ、なぜ。
己を知るためのインナートリップ。
それが私にとっての「逆行もの」。
ちょうどたまたま偶然、マイケル・コナリーのボッシュシリーズ、8作目を
読み終わった直後でした。
ボッシュといえばやはり「ナイトホークス」から「ラストコヨーテ」の
強烈な後ろ向きハードボイルド。
逆行ものは、つまり「原点さがし」なんですね。
エルロイのLAコンフィデンシャルのバド、さらにエドもそう。
(この2人の関係が好きだ。というかこのレベルなら男の友情だと思う)
でも自分が毎日考えてることも同じなのかもしれない。
振り返らないし、後悔しないけど。
だけど「なぜ」を繰り返し、問い詰めていけば、
嫌でも知らないうちに自分の通った跡を見つめることになる、
そんな気がする。