February 28, 2005

映画「ボーン・スプレマシー」

を見た。
さて、これは前作「ボーン・アイディンティティ」の続編です。
前作を見たときは「ん、米映画らしい少しイージーな落ち、
だけどまずまず楽しめた」って感じでした。
この映画なら割と同時期にやってた(ように思う、でもぜんぜん違うかも)
マイノリティ・リポートのほうが面白かった記憶があります。
(フィリップ・K・ディックだし。スピルバーグのアレンジは上手いな、
と思ったり)

ですがこのスプレマシー、前作より面白いとの評判だそうです。
で、見た結果は…。
面白かったです。
でもなによりも、自分が惹かれるものの発見に驚きました。
主人公・ボーンのラストへの行動は、ボーンが何を求めているのかが
分かる後半から明確なので、カタルシスのような落ちはありません。
だけど。その後に主人公に告げられた一言は衝撃でした。

そのときにわかりました。
「あ、これ、自分探しの映画なんだ」と。
今頃ですか?遅くてごめんなさい。

そして私は強烈に「逆行もの」に惹かれる、と。

あ、ちなみに本当につい最近、二次創作の中に「逆行もの」と
呼ばれるものがあることを知りましたが、
おそらくそれとはぜんぜん違うと思います。意味が。

主人公は現在から過去にどんどんさかのぼる。
もちろん時間軸は変えられない。時間は前へすすむ。
でも意識は過去へ、過去へ。己の出自、そしてここまでの軌跡。
自分は何のために生まれたのか、なぜここにこうして立っているのか。
すべては断続の連続で。
なぜ、なぜ、なぜ。
己を知るためのインナートリップ。
それが私にとっての「逆行もの」。

ちょうどたまたま偶然、マイケル・コナリーのボッシュシリーズ、8作目を
読み終わった直後でした。
ボッシュといえばやはり「ナイトホークス」から「ラストコヨーテ」の
強烈な後ろ向きハードボイルド。
逆行ものは、つまり「原点さがし」なんですね。

エルロイのLAコンフィデンシャルのバド、さらにエドもそう。
(この2人の関係が好きだ。というかこのレベルなら男の友情だと思う)

でも自分が毎日考えてることも同じなのかもしれない。
振り返らないし、後悔しないけど。
だけど「なぜ」を繰り返し、問い詰めていけば、
嫌でも知らないうちに自分の通った跡を見つめることになる、
そんな気がする。

Posted by kim at February 28, 2005 09:56 PM
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